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ニート

ニートとは何なのか。引きこもり、無職、孤立無業、SNEP(スネップ)

ニートという言葉はよく聞くと思いますが、きちんと意味を理解して使用している人は案外少ないかもしれません。

そこでニートとは何なのかをじっくりと解説していきたいと思います。

■ニートとは15歳から34歳までの無職の人

ニートという言葉にはしっかりとした定義があります。

それは15歳から34歳の人が、仕事にも学校にも行っていない状態の人をいいます。

また、仕事にも学校にも行っていないけれど、35歳以上になるとニートではなく、高齢ニートや中年ニートなどと別の言葉を追加して呼ばれることが多くなっています。

■ニートはフリーターとは別の意味で使用される

多くの人はニートと聞くと、無職の人のことを思い浮かべるでしょう。

フリーターと聞くと、アルバイトやパートで不定期に働いている人のことだと思う人も多いでしょうが、働いていない人に対してもフリーターと呼ぶことがあります。

よく似た意味の言葉ですが、実はニートとフリーターでは意味が異なります。

両者の大きな違いは、働いているかいないかなのですが、他にもいくつか異なっている点があります。

まずはフリーターについて見ていきますが、フリーターには年齢制限が存在しています。

平成3年に厚生労働省の労働経済の分析では、フリーターの年齢は15歳から34歳となっているため、35歳以上の人はアルバイトやパートで働いていてもフリーターにはなりません。

もちろん年齢が15歳から34歳の間であっても、正社員や公務員、学生もフリーターではないのです。

ただし、無職の場合はアルバイトやパートで仕事をしたいと思っている、もしくはアルバイトやパートの仕事を探している人は、フリーターに当てはまります。

さらに男性と女性でも定義が異なっているところが存在しています。

男性の場合は継続就業年数が1年以上あり、5年未満であること、女性の場合はアルバイトやパートの仕事しており、未婚であることとなっているのです。

では、ニートはどうなのかというと、ニートという名称ではなく、若年無業者という名称となっているのが特徴です。性別による定義の違いはありません。

年齢はフリーターと同じく15歳から34歳であり、仕事もしていないし学校にも行っておらず、家事も行っていない者とされています。

多くの人はニートが完全な無職、フリーターは正規雇用ではないアルバイトやパートの仕事をしている人物という認識をしている人も多いでしょう。

もしくはどちらも同じような意味で使用している人もいるでしょうが、きちんとした定義があることを知っておいて損はありません。

■ニートとは引きこもりとも少し異なっている

ニートとよく似ている言葉で、引きこもりという言葉があります。

ニートイコール引きこもりというイメージを持っている人も多いですが、こちらも実は異なっているのです。

両方ともしっかりと定義がなされているのですが、ニートとはどのような定義なのかは前項で紹介したので省かせていただきます。

では、引きこもりはどのような定義になっているのかというと、学校にも仕事にも行っておらず、半年以上ずっと家にいる状態です。

さらに家族以外の人との交流を全くしていない状態を引きこもりと言います。

ニートには学校や仕事に行っていないという定義はありますが、交流に関しては全く触れられていません。

これがニートと引きこもりの大きな違いだと言えるでしょう。

そのため、人との交流や外出はあるけれど、全く仕事をしていない人がニート、誰とも交流をしていない上に外出もしていない人が引きこもりという認識される傾向にあります。

■35歳以上の場合はニートとは言わないのか

ニートの定義では、15歳から34歳となっています。

では、35歳以上の人は何と呼ぶのかというと、明確にこう呼ぶという定義は行われていません。

そのため、高齢ニートや中年ニートと呼ばれることもあれば、普通に無職と呼ばれることもあるのです。

また、35歳以上という定義はあるのですが、何歳までという年齢の上限は特にありません。

他にも中年無業者や今風にSNEPと呼ぶこともありますが、SNEPとは孤立無業という意味になります。

ここで孤立無業という言葉が出てきましたが、孤立無業には定義が存在しています。

年齢は20歳から59歳までで、結婚も仕事もしていない上に、常に一人でいるか家族とだけ接している状態の人です。

年齢の制限が広い引きこもりのような意味で使われることが多いのですが、ニートやフリーターほどよく使われるわけではありません。

15歳から34歳までの無職の人は、ニート以外にも若年という呼び方をされています。

先ほど無職の人を無業者と呼ぶと解説しましたが、35歳以上は中年無業者と呼ぶのに対して、15歳から34歳までは若年無業者と言われているのです。

就職をする場合でも、34歳以下と35歳以上で就職のしやすさなども異なってくるので、ニートではない年齢になる前に就職をするか、独立して安定した収入が得られるように努力するのがよいでしょう。

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