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EVO2017制覇の東大卒プロゲーマーときどさんを徹底解説!

FPSから格闘ゲームまで、近年ではさまざまなジャンルのゲームがeスポーツとして採用されており、各ゲームごとに特化したプロゲーマーも多く存在しています。

中でも格闘ゲームは、日本人初のプロ格闘ゲーマーであるウメハラさんや、EVO2022のストリートファイター5部門で優勝したカワノさんなど、偉大な功績を残したプロゲーマーが多く存在しています。

そんな格闘ゲームの世界で活動をしており、非常にストイックかつ理論的なプレイスタイルで絶大な人気を誇っているプレイヤーがいます。その人こそ、今回紹介する東大卒のプロゲーマーときどさんです。

今回の記事では、ときどさんという人物についてや大会の実績、エピソードなどを紹介していきます。

ときどさんとは何者?

ときどさんは現在ロートジーや大塚食品などのスポンサーと契約を結んでいるプロゲーマーで、現在は主にストリートファイター5の部門で活躍しています。

プレイヤーとしての特徴としては、東大卒ならではの非常に理論的かつゲームを研究して理解した上での強力な戦法の構築力など、まさに頭脳派といった堅実なプレイスタイルがときどさんのプレイヤーとしての特徴となっています。

また、何事にもストイックな面もときどさんの強さであり、ゲームの練習はもちろんのこと、ジムでのトレーニングや読書などでの勉強などを積極的に取り入れ、ルーチン化して常に万全のコンディションでゲームに臨めるように管理を徹底しています。

主にどんなゲームをプレイしている?

現在ではプロとして参戦するゲームをストリートファイター5に絞って活動しているときどさんですが、かつては非常に多くのタイトルを同時に攻略し、大会でもさまざまなゲームで結果を残すプレイヤーでした。

ストリートファイターやキングオブファイターズのような硬派な格ゲーはもちろん、コンボゲーであるギルティギアやブレイブルー、更には3D格闘ゲームのバーチャファイターや鉄拳など、人気があった格闘ゲームのほとんどをプレイしていました。

また、このように複数のタイトルをプレイしていながら、どのゲームの攻略も非常に早いことでも定評があり、ときどさんのゲームへの情熱がどれほどなのかが理解できます。

名前の由来

ときどさんの本名は谷口一という名前なのですが、ここで気になるのは「ときど」という名前の由来です。

ときどという名前の由来は、ときどさんが初めて参加したキングオブファイターズ98の大会で、ときどさんは八神庵というキャラを使って「ジャンプキック→闇祓い」という一連の連携を徹底して相手に使用していました。

その様子をみたときどさんの友人が、とんでキック(ジャンプキック)からどうしたぁ!(闇祓いという技を使用した際のキャラのセリフ)から取って「ときどで良くない?」と言われて以降、ときどという名前を用いています。

ときどさんの実績

多くの輝かしい実績を持っているときどさんですが、近年のもので最も大きな実績としてはEVO2017のストリートファイター5部門の優勝です。

EVOというのは、ラスベガスで開催される世界最高峰の格闘ゲーム大会で、多くのプロ格闘ゲーマーが制覇を夢見る非常に大きな大会で、ときどさん自身も過去に別のゲームで優勝経験があった大会です。

この2017年大会ではアメリカ勢が非常に強く、中でも異常な反応速度と操作の精度からCPUとすら呼ばれるPunkと呼ばれるプレイヤーが優勝候補とされていました。

ときどさんは予選は難なく通過したものの、TOP64の決定戦の中でPunkに敗れてしまい、敗者復活戦トーナメントであるルーザーズに落ちてしまいます。しかし、敗北に挫けること無くルーザーズを順調に勝ち上がっていき、TOP8まで上がっていきます。

そして、最終的にはグランドファイルまで駒を進み、最終戦の相手はときどさんをルーザーズに落としたPunkでした。このときのPunkはときどさん以外の日米の強豪プレイヤーを次々に打倒しており、下馬評としても圧倒的にPunkの優勝が予想されていました。

しかし、試合では前試合での敗因を活かしてPunkへの対策を構築しており、鬼気迫るプレイでPunkを圧倒し、最終的には3-0でPunkに勝利を果たしました。ときどさんにとっては2007年のスーパースト2X部門での優勝から10年ぶりの優勝となりました。

この劇的な優勝劇はまだまだeスポーツへの理解が薄かった日本のメディアも注目し、以降ときどさんは世界一のプロゲーマーとして、多くのメディアで出演を果たすことになります。

このEVO2017での優勝以外にも多くの実績を持っており、初出場のEVO2002でのカプコンVSSNK部門優勝や、かつて開催されていた日本の格闘ゲーム大会である闘劇での複数の優勝経験など、多くの実績を持っています。

ときどさんのエピソードを紹介

ここからは、ときどさんにまつわるさまざまなエピソードを紹介します。

マーダーフェイス

ときどさんはゲーム中に集中すると「マーダーフェイス」と呼ばれる鬼気迫る表情になります。

EVO2010に出場した際に選手の表情を移すカメラにときど選手のこの表情が映され、試合の実況をしていたリポーターに「まるで人殺しの顔だ!」と表現されたことが由来となっています。

以降ときどさんのゲーム中の操作テクニックや、しぐさなどに「マーダー〇〇」とつけるのが一種のネタとなっており、ときどさん本人も自身でネタにすることがあります。

アイスエイジ時代

かつてのときどさんは、勝利をとにかく追い求めていたがゆえに、そのプレイスタイルが批判されることも多かったのです。

昔のゲームは、現在のようにネットワークにつながれていて、バランスが悪かったり、不具合やバグがあっても修正されるという恵まれた環境ではなく、ゲームの対戦バランスに悪影響を与えるほどのバグなどでも知識さえあれば使用できるという環境でした。

ときどさんは勝利のために、これらのバグや不具合を逆手に取ったテクニックやハメ行動、ガン逃げやガン待ちとも呼ばれる格ゲー界隈では嫌われがちな行動も容赦なく連発していたことから「戦い方が寒い」や「とにかく対戦していてつまらない」と批判されていました。

これが由来して界隈の一部から呼ばれていたあだ名が「アイスエイジ」なのです。
SNSの進化や配信文化が活発化したことで、ときどさんのプレイスタイルを対策できるプレイヤーが増えて以降、現在のプレイスタイルに徐々に変化していくことになります。

使用しているデバイス

ときどさんは2020年頃に同じプロ格闘ゲーマーであるウメハラさんとの対戦で、ウメハラさんが使用していたHITBOXと呼ばれるコントローラーに強みを見出して以降、現在もHITBOXタイプのコントローラーを使用しています。

HITBOXというコントローラーは、通常のアーケードコントローラーであればレバーとボタンがついているのが主流ですが、HITBOXはレバーをボタンに換装することで、レバー操作を最速で行えるようにカスタマイズが施されたコントローラーとなっています。

ウメハラさんとときどさんによるこのコントローラーの変更による影響は大きく、格闘ゲームシーンでは多くの選手が、HITBOXタイプのコントローラーを採用するに至っています。

まとめ

今回はプロ格闘ゲーマーときどさんについて紹介しました。

現在37歳で、プロゲーマーとしては世代交代もささやかれている中でも最前線で戦い続けているときどさんは間違いなく生きる伝説と呼べる存在でしょう。今年開催されたEVO2022でも4位という好成績を収めており、今後の活躍にもまだまだできると考えられます。

最近ではユーチューブでの活動も開始しており、コントローラーの紹介や大会の感想動画なども投稿しているので、気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか?

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