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ニート

徐々に増加しているニート人口

毎年増加しているというわけではありませんが、2010年の頃は99万人であったニートは、2020年には108万人になっているのです。

なぜニート人口が増加傾向にあるのか、どのような理由で仕事をしないのかなどを確認してみましょう。

■増加傾向にあるニートは何人ぐらいいるのか

2010年に比べて、2020年にはニート人口が増加傾向にあるのですが、どれぐらいの人がニートなのか確認してみたいと思います。

2010年の時点では、ニートの人口は約99万人となっています。

ただし、この数字は15歳から34歳までではなく、35歳から44歳までの人も含まれている若年無業者となっています。

本来ニートというのは、15歳から34歳までの人で、働いていない上に働く意思がない人のことです。

35歳から44歳までの人も含めて若年無業者というのですが、どちらも同じような意味で捉えられているので、総務省の労働力調査では15歳から44歳までとなっているのです。

このうち15歳から24歳までの、かなり若い人たちが25パーセントを占めていて、25歳から34歳の人達が35パーセントを占めています。

残りの35歳から44歳までの人は39パーセントとなっているので、最も仕事をしていない人が多い世代です。

2010年から2012年まではニート人口が増加していたのですが、これは東日本大震災の影響もあるでしょう。

その後2013年と2014年は若干減少しているのですが、2015年になるとまた増加しています。

しかし、2016年からは徐々に減少傾向にあったのですが、2020年には大きく増加してしまいました。

割合ではどの年も15歳から24歳までの人が最も少なく、真ん中が25歳から34歳までの人、そして最も多いのが35歳から44歳になっているのです。※1

但し、2022年のデータでは、ニート人口は93万人にまで減少してきています。※2

■増加するニートですがなぜ仕事をしないのか

ニートはなぜ働こうとしないのかと疑問に思う人もいるでしょう。

働かなければ生活をしていけない人が大半を占めているのにも関わらず、働かないのにはそれなりの理由があるのです。

主な理由としては、平成19年の総務省統計局、就業構造基本調査を確認してみると、最も多いのは病気やケガとなっています。

総務省の調査では、就業しようとする意思があるけれど就業していない人と、就業しようという意思のない人に分けているのですが、両方とも病気やケガが最も多くなっているのが特徴です。

次に多いのはその他となっており、その他に次いで多いのが、特に理由がないという意見です。

他にもいろいろな理由が存在しており、自分の能力や知識に自信が持てない、急いで探す意味がないと感じている、自分に合う仕事が見つからないなどがあります。

探したが見つからないという意見もあるのですが、中には資格を取得するための勉強をしているなど、前向きに何かに取り組んでいる人もいるのです。

しかし、ニートである期間が長いと、それだけ就職するのにも不安が大きくなります。

うまく人付き合いをしていくことができるのか、ミスをせずに仕事ができるのかなど、ネガティブに考えてしまうこともあるでしょう。

実際に会社を辞めた理由で多いのが、経営者や上司とのトラブルや、仕事の仕方が気に入らないなどになっています。

もちろん経営者や上司とのトラブルだけではなく、先輩や同僚とうまくいかないことが理由で辞めている人もいますし、給料が安い、休みが少ない、昇進や昇給などがないなど、待遇に不満がある人もたくさん存在しています。

また社会復帰しても同じ理由で辞める可能性が高いと思い込んでいる人も多いことも、徐々にニート人口が増加している理由だといえるでしょう。

■ニート人口の増加を止めるには

ニート人口はこれからも増加する可能性もありますし、減っていく可能性もあります。

しかし、現在でもニート人口は増加傾向にあるため、減らすためには対策が必要不可欠でしょう。

もちろんニート自身の考え方を変える必要もあります。

ニートが社会復帰に向けてできることは、生活習慣が乱れていれば規則正しい生活にすること、実際に社会復帰した人のブログや書籍を読むなどがよいでしょう。

いきなり正社員を目指すのが難しい場合には、アルバイトから始めてみる方法もあります。

アルバイトなら正社員に比べて、経験が浅くても採用してくれるところが多いです。

さらに重要なのは、自分だけで悩まず誰かに相談をすることでしょう。

相談をする機関は、ハローワークや就職エージェントがおすすめです。

30代までであれば、若年向けの支援を行っている地域若者サポートステーションを利用する方法もあります。

地域若者サポートステーションは、厚生労働省が事業を委託しているのが特徴です。

実績のある企業やNPO法人などが対応を行っているので、気軽に相談しやすくなっています。

■ニート人口が増加しているのにはそれなりの理由がある

ニート人口が増加している現在の日本ですが、もちろんそれなりの理由があります。

理由は人それぞれですが、特にケガや病気で就職できない、持病があるので就職をためらってしまう人が多いのです。

健康な状態でも就職がうまくいかない人はいますが、就職するための相談ができる機関もあるので、利用してみるのがよいでしょう。

※1

https://www.stat.go.jp/data/roudou/rireki/nen/ft/pdf/2020.pdf

※2

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index.pdf#page=17

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